第2回 水と先進国
SDG達成に欠かせない目標の一つが『安全な水とトイレを世界中に』です。
『持続可能な開発』というと、これまでは「貧困削減などは途上国の問題」「先進国は国際協力」ととられていました。
SDGの特徴は、途上国も先進国も一体となって取り組むようになったことです。 気候変動や経済発展、人口増加に伴う水需要の増加で、2030年には世界人口の47%が水不足に陥ると懸念され、水ビジネスの市場が世界規模で広がっています。生きていくのに欠かせない水を利権や奪い合いの道具にせず、地球上のすべての人に行き渡らせる取り組みが必要です。
日本ではどうでしょうか。水資源の豊富な日本ですが、多くの食料を輸入に頼っています。農作物や畜産物を生産するために使われた水も間接的に輸入することになります(仮想水)。世界最大の仮想水輸入国である日本は、水資源の枯渇や水質汚染など、世界の水資源問題に深く関わっています。
安倍自公政権は、水道の民営化を強引を進めようとしていますが、水質の低下や価格高騰の可能性があり、見直しが始まって世界の流れになっています。
新婦人でも「水カフェ」が広がりはじめ、SDGや水道の民営化、広域化問題が語られています。細き流れも大河となるように、まずはおしゃべりをしながら広げてみませんか。
目標6「安全な水とトイレを世界中に」のロゴ(上イラスト)
『SDGs』ってなぁに?
最近いろいろなところで目にするSDGs(エスディージーズ)。
国連に加盟する193カ国が2030年までに達成を目指す17項目の持続可能な開発目標のことです。
貧困、ジェンダー平等、気候変動、平和など、17の目標は、新婦人の「五つの目的」とも重なります。草の根から世界を変えよう!
新婦人しんぶんでは、2019年4月から月1回連載中です。(2019年1/1号、4/11号、5/16号)