2019年9月1日 ジェンダー平等

SDGsで世界を変える

第6回 どこまできたか㊦ —日本

 

「SDGs達成度2019」日本の位置は…

 

 「SDGs達成度2019」

  「SDGs達成度2019」(国連 SDSN、6月発表)で、日本は2017年の11位から18年15位、19年も15位だった。「最大の課題」と指摘されたのが、目標5「ジェンダー平等」、12「つくる責任つかう責任」、13「気候変動対策」、17「パートナーシップ」。 各目標のロゴ(下イラスト)

 細かい指標で見ると、女性国会議員の少なさ、男女賃金格差、無償労働時間の男女格差、水産資源乱用、絶滅の恐れのある種のレッドリスト、金融秘密度指数などが並ぶ。  

 気候変動対策はエネルギー関連CO2排出量など政府のとりくみが「非常に不十分」とされ、10「不平等」は所得格差や高齢者の貧困率上昇で昨年比、大きく後退した。  

 

 年々SDGsの認知度が上がり、多くの日本企業も参加しているが、イメージ先行で人権や雇用などに沿うものはまだ弱い。日本航空はSDGsを大宣伝するが、大量不当解雇を 放置したままだ。

 

 政府が、 SDGsは「〝CSR(企業の社会的責任)の一環〟ではなく〝本業〟を通じた取り組み」(河野外相、朝日「GLOBE」)と逆方向なのは問題だ。世界では核兵器禁止条約採択(17年)後、核製造企業への融資禁止が金融界で広がり、りそな銀行は国内大手で初めて禁止に踏み切った。企業の社会的責任を果たしてこそ、SDGs達成への貢献になる。

 

 

『SDGs』ってなぁに? 

最近いろいろなところで目にするSDGs(エスディージーズ)。
国連に加盟する193カ国が2030年までに達成を目指す17項目の持続可能な開発目標のことです。

貧困、ジェンダー平等、気候変動、平和など、17の目標は、新婦人の「五つの目的」とも重なります。草の根から世界を変えよう!

 

新婦人しんぶんでは、2019年4月から月1回連載中です。(2019年1/1号、4/11号、5/16号、6/13号、7/11号、8/8号、9/12号)

 

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