新婦人は、内閣総理大臣らに【要請書】「学校再開を安全・安心して迎えられるよう現場まかせでなく、抜本的予算措置で少人数学級を実施し、正規の教職員をふやしてください」を送付しました。
内閣総理大臣 安倍晋三 様
財務大臣 麻生太郎 様
厚生労働大臣 加藤勝信 様
文部科学大臣 萩生田光一 様
新型コロナウイルス感染症対策担当大臣 西村康稔 様
学校再開を安全・安心して迎えられるよう
現場まかせでなく、抜本的予算措置で
少人数学級を実施し、正規の教職員をふやしてください
2020年3月25日
新日本婦人の会
会長 米山 淳子
3月24日、文科省から学校再開に向けた通知とガイドラインが公表されました。
突然の学校一斉休校で、節目となる3月の行事や授業、給食がなくなってしまったこと、長期の休校で子どもたちの居場所をどうするか? など、子どもも保護者も日々、試行錯誤を重ねてきました。
こうしたなか、公表された「学校再開」は、うれしくもあり、不安もあります。
通知にもありますが、とりわけ新年度当初は、学校自体も多忙な時期です。そこに、感染予防対策を講じ、遅れた学習を取り戻すための手立てをおこなうなど、多岐にわたる細やかな対応が求められています。子どもたちにゆきとどいた教育を保障し、安心・安全の環境を保障するためには、学校現場の努力まかせにせず、国として責任をもって抜本的な予算措置をとることを強く求めます。
新型コロナ感染対策をしっかりとおこないつつ、よりよい学校生活が送れるよう、以下求めます。
1.感染予防対策の観点からも、少人数学級を直ちに実施してください。
1.授業や学級運営を丁寧に進め、一人ひとりにゆきとどいた学習の援助ができるよう正規の教職員を増やしてください。全国いっせい学力テストは、延期ではなく中止してください。
1.マスク、消毒液の確保、準備を学校現場まかせにせず、確保の手立てやそのための予算をつけてください。
1.学校給食は、保護者の収入減、多忙を極める教職員が給食費の徴収や返金などの手続き等に追われることのないよう、これを機に無償にしてください。
1.収入激変の中、入学金や授業料などの学納金の免除等の制度を利用する際の、煩雑な手続きや書類提出などを見直し、簡略化してください。就学援助を抜本的に拡充してください。