新婦人は、内閣総理大臣らに上記の【要請書】を送付しました。
内閣総理大臣 安倍晋三 様
防衛大臣 河野太郎 様
コロナ禍最中の米軍辺野古新基地建設の設計変更提出
という県民を愚弄する行為に厳しく抗議し、
新基地建設の断念と普天間基地の即時閉鎖・撤去を求めます
2020年4月23日
新日本婦人の会
会長 米山 淳子
新型コロナウイルス感染拡大が急速に広がり、沖縄県も命と県民の暮らしを守るためにウイルスの封じ込めに全力を尽くしている最中、安倍政権は 21 日、米軍普天間基地に替わる新基地建設で名護市辺野古沿岸部に広がる軟弱地盤の改良工事追加にともなう埋め立ての設計変更を県に申 請しました。事前に県に知らせることもなく、沖縄防衛局職員が突然、名護市の沖縄県北部土木事務所に1800 字ページもの書類を置いていったといいます。安倍政権によるこうした県民愚弄、姑息きわまる行為に、地元沖縄で全国で新基地建設反対を掲げてたたかってきた新日本婦人の会として、厳しく抗議します。
県は新型コロナウイルス対策最優先であり、新基地建設にかかわる作業員にも感染者が出て、工事も中断しています。そもそも、埋め立て予定地の海底には、超軟弱地盤が海面下 90 ㍍に達する地点もあり、専門家は工事は不可能と強く指摘し ています。建設変更申請こそ、「不要不急」の最たるものです。コロナ対策に莫大な財政が必要なときに総工事費が当初予算より2.7 倍という税金のムダ遣い、軟弱地盤の追加調査もせずに完成まで 12 年かかるなど、新基地建設に固執し続けていることは、ぜったいに許されません。
政府が言う「普天間基地の一日も早い危険性の除去」につながらないことは、火を見るよりも明らかです。普天間基地周辺の学校や保育園では、いまでもオスプレイなどからの落下物の危険、超低空飛行のたびに校舎への避難、発ガン性物質が含まれる大量の泡消火剤の流出、米 軍トラックからの薬きょう落下など、日常的に命の危険にさらされています。
2 度の県知事選挙、県民投票、国政選挙のたびに示されている沖縄県民の意思を尊重するよう、 以下、要請いたします。
1、設計変更承認申請を取り下げてください。
1、米軍辺野古新基地建設を断念し、普天間基地の即時閉鎖・撤去のために、いまこそアメリカ政府との交渉を始めてください。
※データは以下よりダウンロード可能です。
【要請書】「コロナ禍最中の米軍辺野古新基地建設の設計変更提出という県民を愚弄する行為に厳しく抗議し、 新基地建設の断念と普天間基地の即時閉鎖・撤去を求めます」