新日本婦人の会は9月23日、【要請】新型コロナとインフルエンザの同時流行に備え、 急ぎ万全の対策をとってくださいを内閣総理大臣、厚生労働大臣に送付しました。
内閣総理大臣 菅義偉 様
厚生労働大臣 田村憲久 様
新型コロナとインフルエンザの同時流行に備え、
急ぎ万全の対策をとってください
2020年9月23日
新日本婦人の会
会長 米山淳子
新型コロナウイルスの感染拡大がつづくなか、秋を迎えてインフルエンザとの同時流行は避けられない事態です。長年、コロナウイルスを研究してきた専門家からは、同時感染で症状が重くなる可能性があるため、インフルエンザワクチンをなるべく多くの人が接種する必要性が指摘されています。また、発熱などの症状が出た時に、「いつでも、誰でも、何度でも」検査が受けられ、必要な治療につなげて重症化をふせぐために、PCR等検査体制の拡充が急がれています。インフルエンザが流行する冬を前に、万全の備えで国民の命と健康を守るために、以下要請いたします。
1 インフルエンザは発熱や咳、倦怠感など新型コロナウイルス感染症と初期症状が似ているため、日本感染症学会は同時流行に備えた提言で、可能な限り両方の検査を、同時に検体を採取しておこなうことを推奨しています。PCR等検査を抜本的に拡充させて秋冬の感染拡大に備え、早期診断と早期治療につなげてください。
1 希望するすべての国民にインフルエンザワクチンが行き渡るために、ワクチンの増産に向けて、最大限の努力をおこなってください。また、経済的理由でワクチン接種ができないことがないよう、接種費用を政府として助成してください。
1 接種時期に希望者が殺到し医療機関窓口が混乱しないよう、接種優先順位の周知徹底をおこなってください。また、感染拡大を防ぐために、保育、障がい者福祉分野の従事者も優先接種の対象としてください。
1 新型コロナウイルス感染拡大の影響で医療機関の経営悪化が深刻化しています。秋冬に向けて最前線の医療従事者が安心して働き続けられるよう、緊急に医療機関への財政支援をおこなってください。