新日本婦人の会は9月28日、【抗議文】「女性はいくらでもうそをつけますから」との杉田水脈衆議院議員の暴言に強く抗議し、発言の撤回、謝罪、議員辞職を求めます を内閣総理大臣・自由民主党総裁、男女共同参画担当大臣、杉田水脈衆議院議員らに送付しました。
内閣総理大臣・自由民主党総裁 菅 義偉 様
男女共同参画担当大臣 橋本聖子 様
衆議院議員 杉田水脈 様
「女性はいくらでもうそをつけますから」との杉田水脈衆議院議員の暴言に
強く抗議し、発言の撤回、謝罪、議員辞職を求めます
2020年9月28日
新日本婦人の会
会長 米山淳子
9月25日の自民党内閣第一部会で杉田水脈衆議院議員が、女性への暴力や性犯罪に関して「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言したと報道されています。私たちはこの暴言に大変驚き、怒りとともに断固抗議します。
報道では、杉田議員の発言は女性への性暴力に対する相談事業への民間委託の予算についてのものだとされています(共同通信・9月25日)。これまで数十年間、主に女性たちの民間の草の根の運動がDVや性被害者を支えてきました。日本でも#MeToo運動で女性の声が沸き起こり、当事者の女性たちが苦しみながらも声を上げるなかで、ようやく国が気づき目を向け始めた支援です。
杉田議員の発言は、こうした性暴力の被害者に対するセカンドレイプであり、性暴力根絶に向けての取り組みを後退させかねません。
これまでも杉田議員は、男女共同参画法案を否定し、LGBTカップルは「生産性がない」などマイノリティ蔑視の発言や、過去の戦争での日本軍従軍「慰安婦」は捏造であるとする発言を繰り返し、まったく反省が見られません。ジェンダー平等が世界の流れとなるなか、こうした性差別的な発言を繰り返し、国会議員が率先して性差別的発言を繰り返すことは許されません。また、こうした人物を比例代表の議員とし、とどめる自由民主党にもその責任が問われるものです。杉田水脈衆議院議員は自身の発言の重大さを受け止め、発言を撤回・謝罪し、衆議院議員の辞職を求めます。