新日本婦人の会は、1月18日【談話】「軍事一辺倒、外交なしの日米首脳会談」を発表しました。
【談話】軍事一辺倒、外交なしの日米首脳会談
2023年1月18日
新日本婦人の会副会長 平野恵美子
岸田首相は軍事一色の欧米外遊の最後の1月13日、アメリカのバイデン大統領と首脳会談をおこないました。共同声明で中国、北朝鮮、ロシアを名指しで批判し、軍事で対抗する姿勢を示し、日米共同で敵基地攻撃をすると表明したのは重大です。
日米安保条約で自衛隊は専守防衛に徹するとしてきたのが、台湾をめぐる米中対立にまきこまれ、米軍指揮下で日米が一体にたたかうことになります。地域の分断と緊張、軍拡競争をあおり、日本が戦場になる危険を高めるもので、憲法9条のもとで絶対に許されません。
敵基地攻撃能力保有と大軍拡を明記した「安保3文書」を策定したとの報告に、バイデン大統領は「果敢なリーダーシップを称賛」、岸田首相は「全面的支持」を得たと胸を張っています。重大な政策転換を、選挙で審判を仰ぐことも国会審議もなく、閣議決定で強行し、まずアメリカに報告するというやり方に強い憤りを感じます。世論調査でも岸田内閣の支持率は下がり続けています。
物価や光熱費の高騰が暮らしと営業を直撃し、新型コロナ感染第8波で死者が過去最高になる中、政府がやるべきは「戦争準備」ではなく、9条を生かした「平和の準備」をすることです。
新婦人は「大軍拡NO!暮しと平和こそ」と行動し女性の共同を広げ、仲間も迎えています。「安保3文書」の閣議決定は撤回を、統一地方選挙で「ノー」の審判を、解散・総選挙で国民の信を問えと、行動をつよめていきます。
※データは以下よりダウンロード可能です。