新日本婦人の会は、3月29日【抗議】 「ロシアによるベラルーシへの核兵器配備の決定に断固抗議し、 ただちに撤回するよう求めます」をロシア大使館へ提出しました。
ロシア連邦大統領
ウラジミール・プーチン様
2023年3月29日
新日本婦人の会
会長 米山淳子
ロシアによるベラルーシへの核兵器配備の決定に断固抗議し、
ただちに撤回するよう求めます
ロシアのプーチン大統領は、3月25日、隣国のベラルーシに戦術核兵器を配備すると表明しました。ウクライナへの侵略を続ける中で、核兵器の使用を辞さないと威嚇を繰り返してきた上に核兵器が配備されれば、核戦争の可能性がさらにつよまります。ウクライナはもとより、人類全体を核破局の危険にさらす暴挙に、断固抗議するとともに、決定をただちに撤回するようつよく求めます。
プーチン大統領は、今回の決定の理由に、アメリカがNATO加盟国に戦術核兵器を配備していることをあげています。核不拡散条約(NPT)は、核兵器の移譲や受領を禁止しており、アメリカや同盟国の態度は明確に条約違反です。これをもって、ベラルーシへの核兵器配備を正当化することはできません。また、核兵器禁止条約は、核兵器の使用、威嚇、他国への配備を禁止しています。ロシアは締約国ではありませんが、核兵器を違法とした国際法を踏みにじる態度は、厳しく問われます。
人類と核兵器は共存できません。世界の多くの国が核兵器禁止条約を支持し「核兵器のない世界」へ進もうとしている今、すべての核保有国は、NPT締約国として条約の順守と第6条で課せられている核軍備撤廃の義務、2000年のNPT再検討会議で合意した「核兵器のない世界の平和と安全の達成」の実行へ、行動すべきです。
私たちはロシアに対して、ウクライナでの戦闘をただちに停止して撤退し、平和的解決の努力を始めること、ベラルーシへの核兵器配備の決定を撤回することを、重ねて求めます。
※データは下記よりダウンロードできます