新日本婦人の会は、1月12日、【抗議】「辺野古・大浦湾側埋め立て工事強行に抗議し、中止するよう求めます」を岸田文雄内閣総理大臣、防衛大臣、外務大臣へ提出しました。
2024月1月12日
内閣総理大臣 岸田 文雄様
防衛大臣 木原 稔様
新日本婦人の会
会長 米山淳子
辺野古・大浦湾側埋め立て工事強行に抗議し、中止するよう求めます
沖縄県名護市辺野古への米軍基地建設をめぐり、岸田政権が1月10日、大浦湾側の埋め立て工事を強行したことに対しつよく抗議し、ただちに中止することを求めます。
この工事は、軟弱地盤の改良工事にともなう設計変更を、国が県知事の権限を奪い代わって承認するという、「代執行」によるものです。この間の沖縄県知事選挙や県民投票などで繰り返し表明された新基地建設反対の県民の意思を踏みにじり、憲法で保障された地方自治の権利をも侵害する暴挙です。しかも、沖縄県が事前協議を求めているにもかかわらず、それを無視しての工事強行であり、二重三重に民主主義を壊すもので、絶対に認めるわけにはいきません。
本日、沖縄辺野古では抗議集会が開かれ900人が参加し、怒りの声と絶対にあきらめないという決意が示されました。参加者からは「12日工事開始と言っていながら10日に強行するなど、だまし打ちだ」「能登半島地震の被災者救援に全力を注がなければならないときに、完成の見通しもない工事を強行か」との声もあがりました。
1995年の米兵による少女暴行事件をきっかけに日米両政府が合意した普天間基地の全面返還について、政府は「辺野古が唯一の解決策」として新基地建設に固執し27年間も放置し、基地被害が続いています。政府の責任は重大です。
破綻が明らかな新基地建設工事はただちに中止し、普天間基地無条件撤去へ米政府と交渉を始めることを求めます。
※抗議文は以下よりダウンロード可能です。
【抗議】辺野古・大浦湾側埋め立て工事強行に抗議し、中止するよう求めます(PDF)