新日本婦人の会は、5月21日、「上川陽子外務大臣の『うまずして何が女性か』発言につよく抗議し、真の反省と謝罪を求めます」を発表しました。
外務大臣 上川陽子様
内閣総理大臣 岸田文雄様
2024年5月21日
新日本婦人の会
会長 米山淳子
上川陽子外務大臣の「うまずして何が女性か」発言につよく抗議し、真の反省と謝罪を求めます
上川大臣は、18日、静岡県知事選での自民党推薦候補の応援演説で「この方を私たち女性がうまずして何が女性か」と発言したことに、女性や国民から強い反発を招き、あわてて翌19日に撤回しました。
多くの女性が、出産を前提とした発言に、「いまどき女性に出産の役割を押し付けるのか」「産まなければ女性ではないのか」「また自民党…」とあきれ、怒りの声をあげています。
大臣は発言撤回にあたり、「女性パワーで未来を変えるという私の真意と違う形で受け止められる可能性がある」と弁明し、その後の国会でも同様の発言を繰り返しています。それは受け止める人の責任にして、誤りを何ら認めていないことにほかなりません。岸田首相も「誤解を招く表現は避けるべき」と問題をそらし、擁護しています。
結婚や出産は個人の自由であり、多様性を認め合う社会へと世界が前進しているときに、政治家、閣僚として、外務大臣としても、あまりに見識と資格に欠くものです。また、古い封建的家族観や家父長制、性的役割分業にしがみつき、ジェンバー平等を妨害する自民党政治そのものです。
新日本婦人の会は、上川大臣の発言につよく抗議し、真の反省と謝罪を求めるとともに、自民党政治に代わるジェンダー平等と個人の尊厳の政治の実現へ、運動をさらにつよめていきます。
※データは以下よりダウンロード可能です。
【抗議】上川陽子外務大臣の「うまずして何が女性か」発言に強く抗議し、真の反省と謝罪を求めます