2024年12月27日 アクション

韓国女性団体連合への連帯メッセージ

 

韓国では、尹錫悦大統領による突然の戒厳令発令に市民がいっせいに国会前に詰めかけ、与野党を超えて発令中止、大統領弾劾へと追いこんでいます。連日の緊急行動の中心には多くの女性、若者の姿があり、民主主義を守れと声を上げています。新婦人は1226日、20年以上交流を続けている韓国女性団体連合に連帯のメッセージを送りました。

 

韓国女性団体連合への連帯メッセージ

                          2024年12月26日 新日本婦人の会

姉妹のみなさん

尹錫悦大統領による「非常戒厳」発令という暴挙に対し、民主主義を守れと立ち上がり大統領弾劾へと追い詰めている、韓国女性団体連合をはじめ韓国のすべての女性たちに心からの敬意と連帯のメッセージを送ります。

12月3日夜、尹大統領が「非常戒厳」を発令したとの一報に、日本の私たちも大きな衝撃を受けました。同時に、SNSなどで刻々と伝えられる市民たちが国会前につめかけ体をはって軍と対峙し抗議の声をあげる姿に心を動かされました。与野党を超えて「非常戒厳」を許さず中止させたのは、民主主義を守り抜こうと行動した市民の力です。

とりわけ、連日の緊急行動の中心を担っているのが女性たちであることに励まされています。韓国女性団体連合と新日本婦人の会は、2000年の世界女性行進にともに参加して以降、私たちの会のつどいや原水爆禁止世界大会、日本軍「慰安婦」問題を学ぶスタディーツアーなどさまざまな機会に交流を重ねています。日韓関係が悪化するもとで、2019年5月ソウルで開かれた「非核・平和のための日韓国際フォーラム」で「女性と平和」の分科会を共催し、同年10月には「北東アジアの平和のための日韓女性共同声明」を発表するなど連帯を強めてきました。

尹錫悦氏は2022年の大統領選でミソジニーを押し出して勝利し、女性家族省廃止をねらうなど、ジェンダー平等を後退させる政策を続けてきました。「非常戒厳」中止、大統領弾劾訴追案可決は、平和と民主主義でも、ジェンダー平等でも、歴史の針を逆戻りさせようとする大統領に対して粘り強く行動してきた、女性たちの勝利です。

新日本婦人の会は、日本が植民地支配と侵略戦争で日本軍「慰安婦」問題など重大な人権侵害を引き起こした責任を認めず、憲法違反の大軍拡で暮らしも民主主義も押しつぶす石破政権の暴走を女性の草の根の力でストップしようと、とりくみを強めています。韓国女性団体連合をはじめすべての女性と手をつないで、戦争も核兵器もない平和でジェンダー平等の北東アジアと世界へ、ともに行動する決意を表明します。

 

PDFはこちらから↓

韓国女性団体連合への連帯メッセージ

英文PDFはこちら↓

韓国女性団体連合への連帯メッセージ

 

 

 

 

一覧へ戻る