新日本婦人の会の平野恵美子副会長は、3月28日、【談話】「自衛隊を米軍指揮下に組み込む「統合作戦司令部」発足に抗議します」を発表しました。
2025年3月28日
新日本婦人の会副会長
平野恵美子
自衛隊を米軍指揮下に組み込む「統合作戦司令部」発足に抗議します
3月24日に発足した自衛隊の「統合作戦司令部」は、2022年末に決定した安保3文書にもとづき、陸海空の自衛隊の実働部隊を平時から戦時まで指揮するものです。まさに戦争国家への暴走であり、つよく抗議します。
司令部は、敵基地攻撃を一元的に指揮するとされます。「日米の司令部連携強化の一環」と言いますが、情報や装備で圧倒的に優位な米軍が指揮をとることになるのは明らかです。アメリカが中国に対抗し、インド太平洋地域での覇権を維持するための「統合」であり、米軍の指揮のもとに置かれる戦闘司令部になると言わざるを得ません。
国会では、平時から国民の通信情報を収集分析し先制攻撃に使うためのサイバー法案が審議入りしました。沖縄や南西諸島、九州・西日本をはじめ各地で自衛隊基地の強化や、自衛隊と米軍、多国間の大規模合同演習がおこなわれ、軍事訓練などに使用できるようにする「特定利用空港・港湾」指定もすすめられています。司令部が発足した3月24日、兵庫県神戸市では、非核「神戸方式」のもと50年間1度も入港できなかったアメリカの軍艦が初めて、非核証明書の提出なしに入港を強行したことも、戦争準備と一体のものです。
石破政権はすべてに軍事を優先させ、過去最高の8兆7000億円超の軍事費を計上した予算案の成立をねらっています。戦後・被爆80年、不戦を誓った憲法9条の原点に立ち戻り、戦争準備反対、軍事ではなく命、暮らしに税金をと、行動をつよめていきます。
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