新日本婦人の会は、1962年の創立以来、女性と子どものしあわせ、くらしや子育て、環境、食の安全、男女平等、平和と民主主義の問題など、草の根から運動している国連NGOの女性団体です。
この間、表示とは異なる食材が使われていた「食材偽装」が全国の有名ホテルレストラン・旅館メニュー、老舗デパートの惣菜などで次つぎと明るみになっています。ところが企業の記者会見では「内部のチェック機能が働いていなかった」「法令の認識が不足していた」などと釈明し、長期間、消費者を欺き続けたことに対する真摯な謝罪はありません。成形加工肉に使われていた添加物に、アレルギー反応を起こす物質が含まれていたことは、命や健康にかかわる重大な問題であり、「偽装表示」は食の「安全」をないがしろにするもので許されません。
このような食材偽装事件がこれまで何度も繰り返されるのは、企業側に命と健康にかかわる社会的責任の自覚がなく、消費者軽視、利益偏重の姿勢があるからです。
消費者からの信頼を再び得るためには、それぞれの事業体だけでなく、各業界団体が全体の問題として、今回の食品偽装問題の全容を調査し、消費者に公表するとともに、法令順守の徹底や再発防止の対策を講ずるべきです。
新日本婦人の会は、長年にわたり消費者の信頼を踏みにじる食材偽装を起こした企業、業界に抗議するとともに以下要望します。
1、食材偽装について実態調査を行い、社名を含め結果を公表すること
1、被害を被った消費者には、個々の事業者に弁済させること
1、個々の事業者および各業界団体は法令順守と再発防止の対策を講ずること
【要請文】行政宛て 「食材偽装」に強く抗議し、再発防止の徹底を求めます
【要請文】業界宛て 「食材偽装」に強く抗議し、再発防止の徹底を求めます