5月3日は憲法記念日です。憲法を壊す策動が強まるなか、どの新聞も憲法について特集しています。
注目は各新聞の世論調査。朝日新聞では「憲法9条を変えない方がいい」は昨年の52%から64%に増え、「変える方がよい」29%との差を大きく広げました。集団的自衛権については、「行使できない立場を維持する」が昨年の56%から63%へ増加。「行使できるように」29%を大きく上回りました。
昨年末の秘密保護法の強行、武器輸出禁止三原則を投げ捨てて輸出を解禁、改憲のための手続き法改定、解釈で集団的自衛権の容認など、安倍内閣の「戦争する国」への危険な暴走に対し、平和を望む声が急速に広がっているのです。
4月8日の﹁解釈で憲法9条を壊すな集会&デモ」(日比谷野外音楽堂)には5000人が参加。18日には、安倍首相の姿勢に危機感を抱く学者らが「立憲デモクラシーの会」を発足させるなど、行動が次つぎ広がっています。
5月の連休明けには、安倍首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)が、集団的自衛権行使の容認と、国連安保理決議に基づき武力行使をおこなう「多国籍軍」への自衛隊の参加など、新しい憲法解釈の報告書の提出を狙っています。これにより、将来、戦争がおきれば、自衛隊が戦闘に参加し、実際に戦う軍隊となるのです。
「戦争する国」づくりにストップをかけるのは、今です。憲法記念日には、各地の集会への参加、ジャンボリーフや紙芝居、新婦人しんぶんを活用し、行動を広げましょう。(新婦人しんぶん5月1日号掲載)