新日本婦人の会事務局長 米山淳子
中止を求める国際世論を無視し、2 月 12 日、北朝鮮は 3 度目となる地下核実 験を強行しました。核戦争阻止、核兵器廃絶をかかげ運動してきた私たちは、 アジアと世界の平和を脅かす北朝鮮の暴挙につよく抗議します。
国連安全保障理事会は 12 日、会合を開き、北朝鮮の核実験は「いかなる核実 験又はいかなる弾道ミサイル技術を用いた発射もこれ以上実施しない」との国 連決議 1875 に違反し、今年 1 月の決議 2087 で核実験を強行すれば「安保理は 重大な行動をとる」と警告、適切な措置についての検討に入るとの声明を発表しました。
北朝鮮は一連の国連決議を正面から受けとめ、挑発行為をやめ、核兵器・ミサイル開発を即時中止するとともに、6 カ国協議に復帰し、朝鮮半島の非核化な ど、みずから合意した共同宣言(2005 年)を誠実に実行すべきです。
同時に、国際社会が一致して平和的解決をめざすことが大切です。とりわけ 6 カ国協議をただちに再開するなど、関係各国の真摯で粘り強い外交努力が求め られます。
とりわけ日本政府は、軍備拡大や集団的自衛権の行使など攻撃的な軍事政策をとらず、被爆国として核兵器全面禁止を提唱し、憲法 9 条を持つ国として平 和的解決の先頭に立つようつよく求めます。