新日本婦人の会
10日、衆議院本会議でTPP(環太平洋連携協定)承認案と関連法案を自民・公明・維新の会が採決を強行したことに満身の怒りを込めて抗議します。
安倍政権が今国会での承認に執念を燃やし、冒頭から自民党理事(辞任)や山本有二農水相が「強行採決」を口にする異常な進め方でした。採決に際しても与党が衆議院議長の許可なくTPP特別委員会開会を強行し、野党の反対を無視して採決を強行したものです。TPPの交渉内容の資料は黒塗りで隠し、全文の翻訳もされていません。農業や食の安全、医療、雇用などあらゆる分野、地域経済に大きな影響を与えると言われている協定内容を国民・女性に知らせず、国会で審議も尽くさず、採決を強行したことは許されません。
TPPに署名した12カ国になかで批准した国はありません。新しく米大統領に決まったトランプ氏はTPP反対であり発効の見通しは立っていません。
審議は参議院に移ります。関連法案が可決しなければ批准のための手続きは終わりません。参議院で徹底的に審議をつくし、廃案にすることを求めます。
【抗議】衆議院でのTPP(環太平洋連携協定)承認案・関連法案の採決強行に抗議し、徹底審議し参議院での廃案を求めます