新日本婦人の会 副会長 神出泉
北朝鮮は8月29日早朝、北海道上空を超え太平洋上に落下する弾道ミサイルの発射を強行しました。国連安全保障理事会をはじめ、国際社会が模索している外交的解決に反する暴挙であり、新日本婦人の会は厳しく抗議します。北朝鮮に対してこれ以上の軍事的挑発を中止することを求めます。
軍事衝突は絶対に回避させなければならないこの時に、安倍政権は「対話のための対話は意味がない」「いまは圧力をかけるとき」との対応に終始し、世界からみても異常な姿勢です。いま関係国や国際社会に求められるのは、経済制裁の厳格な実施・強化とともに、対話による問題解決をねばり強く追求することです。
また、Jアラート(全国瞬時警報システム)の発令により、「避難といってもどこに逃げたらいいのか」「戦争がはじまるの?」など国民の不安をあおり、メディアが通常番組を中止し、ミサイル報道一色になったことは異様です。国民の不安にこたえ、対話による外交解決の道こそ冷静に示すべきです。
新日本婦人の会は、安倍政権が、北朝鮮問題を軍事化・大軍拡に利用することをただちにやめるよう、強く求めます。核兵器廃絶の緊急性が求められているいまこそ、日本政府が核兵器禁止条約に加わり、核保有国と同盟国に条約に加わるよう働きかけることを求めます。
【談話】北朝鮮の弾道ミサイル発射に厳重に抗議します―日本政府は対話による解決の先頭に