2024年8月2日 声明・談話・要請など

【談話】日米軍事同盟強化、核軍拡は絶対に許されない

 

 

 新日本婦人の会は、81日、【談話】「日米軍事同盟強化、核軍拡は絶対に許されない」を発表しました。

 

 

談話 日米軍事同盟強化、核軍拡は絶対に許されない

2024年8月1日
                       新日本婦人の会副会長 平野恵美子

 

 7月28日、東京で開かれた日米の外交・軍事担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)は、新設される在日米軍「統合軍司令部」と自衛隊初の「統合作戦司令部」の連携強化を打ち出しました。装備や情報面で圧倒的に優位な米軍の指揮下に自衛隊が組み込まれることは明らかです。

 あわせて、核兵器の使用を前提にした「核抑止」について協議する、拡大抑止に関する日米閣僚会合が初めて開かれました。アメリカが広島と長崎に原爆を投下した「被爆の日」を目前に、こうした議論をするとは、被爆者、市民に対する裏切りであり、怒りを覚えます。核抑止をきっぱりと否定し、核兵器の使用も威嚇も禁止した核兵器禁止条約のもと、核廃絶への大きな流れができているときに、唯一の戦争被爆国日本が、アメリカの核抑止への依存を強め禁止条約に背を向け続けることは許されません。

 2プラス2では、ミサイルの日米共同生産、日米共同演習などでの民間空港や港湾の利用拡大や沖縄の辺野古新基地建設推進などでも合意。先の日米共同声明で合意した日米軍事同盟をさらにおしすすめ、住民を戦争の危険にさらし、軍事費の重い負担が国民の暮らしをおしつぶす危険な道です。これほど重大なことを国会閉会中に決めるのは、立憲主義を破壊する行為であり、オリンピック報道のかげにかくれて、危険な内容が報じられないことも重大です。

 戦後日本の女性運動は、平和憲法と核兵器廃絶を掲げ歩んできました。憲法を何重にも踏みにじり、戦争国家への暴走を加速させる岸田政権に対し、私たちは平和を願うすべての人と手をつなぎ行動する決意です。

 

 

以下からPDFでダウンロードできます。

【談話】日米軍事同盟強化、核軍拡は絶対に許されない

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